ハイレッド比較実験

2月12日の水樹奈々ライブ@横浜アリーナでの企画「水樹奈々 Memorial Project 〜アカイキオク〜」でハイレッドを使おうと思ってたんですが、ハイレッドが黒っぽく見えるとかいう噂もあったので、試しにハイレッド・ルミカライトがどれ程の物なのかを確認するための実験をしてみました。

参考&宣伝:
水樹奈々 Memorial Project 〜アカイキオク〜
宣伝バナー


ハイレッド

ルミカライト


ちなみにハイレッドはセキュリティコムストア(上記リンク参照)で買えます。ルミカライト東急ハンズ等で売られている最も一般的なもの。1本189円の持続時間10〜12時間の物をここでは使用しました。


実験前。右からハイレッド、ルミカライト、青ポケットネオン、ピンクポケットネオン。ポケットネオンは比較対象として使用しました。
ちなみにハイレッドの形状は日本製ウルトラオレンジと同様の六角柱。


折った直後。
ルミカライトは折ったその部分からじわーっと赤色が広がっていく感じでした。他色のように折った瞬間に発光輝度がmaxにはなりませんでした。折って10秒くらい経ってmaxになる感じかな。
ハイレッドの方も光り方は似たような感じ。


あと、写真ではオレンジっぽく見えてますけど、実際は写真と違って真っ赤でした。深紅って感じ。黒っぽいっていう噂もありましたが、そうは見えませんでした。そう見えるのは明るい他色と比較してしまうからでしょう。それだけ見たら間違いなく真っ赤です。
もちろん実際のライブ会場で使用した場合に見え方が違ってくる可能性もありますのでご注意を。


1分後。
この辺りからルミカライトよりもハイレッドの方が明らかに明るくなります。というより、ルミカライトの輝度劣化が早いと言った方が正確かも。


2分後。


3分後。


4分後。


5分後。
この辺りからだったような気がしますが、ハイレッドを左右に振ると若干オレンジっぽく見え始めます。でも赤と呼んでも差し支えないようなオレンジでしたし、5分経ってますから何の問題も無いでしょう。
ちなみにハイレッド程ではないですが、ルミカライトも振るとオレンジっぽく見えました。


肝心の「Justice to Believe」の曲の長さが5分2秒なので、以上の結果で十分だと思いますが、参考として30分後の写真。

ハイレッドの持続時間が30分ってことらしいんですけど、30分後どころか1時間後もルミカライトと同等の明るさでした。もちろん始めに比べれば輝度は相当落ちてますが。


ちなみに、実験は「Justice to Believe」を流しながらやってました(^^;
で、写真を撮っていない間は曲に合わせてリウム振ってましたので、上の結果は「リウムを振っていた場合の輝度変化」ということになります。より実戦に近い状況ですね。


以上のまとめ。
今回の企画において、ハイレッドは十分に使えます。
ちなみにハイレッドの見え方が赤じゃなく黒っぽいとかオレンジっぽいとか言い始めたら赤のサイリュームなんか存在しませんよ。ルミカライトもハイレッドと殆ど同じ色でしたから。


あと、他色と比較するのはナンセンスだと思います。もう赤を使うと決めたのですから。それに以下の理由からもです。


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最後に付け焼刃的な知識でちょこっと書きます。間違ってるかもしれないのであしからず。


色の鮮やかさと輝度の関係について。
鮮やかさとはどれだけ色の純度が高いかを表す。つまり、分光スペクトル図において半値幅が小さく単波長の光であればあるほど鮮やかということになる。
一方で輝度について。輝度とは光全体の強度に比例する。それは目的の波長だけでなく、他の波長の光が混じっていてもよい。つまり、分光スペクトル図において、スペクトルが広く分布していた方が光の強度が大きく、当然輝度も大きい。
よって、純粋な色を作ろうとすればする程、輝度を得ることが難しくなる。


これを赤リウムの話に当てはめると、純粋な赤で輝度を上げるのは難しく、輝度を上げようとすれば例えば赤色光に白色光を混ぜるなどしないといけない。しかしそうすると「赤」ではなく「ピンク」っぽくなってしまう。


これは赤に限った話ではない。光の3原色であるRGB(赤、緑、青)については特に。ポケットネオンの青が鮮やか且つ輝度があると思うかもしれないが、良く見るとあれは青ではなく青+白で水色っぽい光になっていることが分かる。つまり青の鮮やかさを犠牲にして輝度を上げているのである。


・・・以上、光の3原色において鮮やかさと輝度の両立は難しいというお話でした(^^;